日本ビジネスシステムズ

「カスタマーファースト」を企業理念に新たなステージへ挑戦する 日本ビジネスシステムズ

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10月には、大手法人向けビジネスで多くの知見と実績を持つ小原琢哉氏を取締役副社長に迎えた。経営者目線、ビジネス目線で顧客に対応してきた小原氏は、世界で知られるビッグプロジェクトの導入にも数多く携わってきた逸材だ。

「われわれにとってお客様と言うとIT部門をイメージしがちですが、本当のお客様は企業の経営者や社員の方々、さらにお客様のお客様です。JBSがこれまで培ってきた知見を生かしながら、未知のIT活用の領域に果敢にチャレンジして、経営のイノベーションパートナーになれるよう、進化を遂げたいと考えています。経営層の皆様と長期的視点で戦略を議論させていただくことでお客様のビジネスを理解し、またできる限り多くのITベンダーの技術を習得することで、JBSがイノベーションの真ん中で経営に直結する最適なソリューションをご提供していきたいと思います」と小原氏は意気込みを語る。小原氏を中心に、顧客の経営層が成長戦略や新規事業、海外展開を描く際にも、ITによって競争力を向上させる道筋を提案するなど、より上流のプロセスからビジネスの成長をコミットするようになるだろう。

同社の社員にも発想の転換が求められるところだ。牧田氏は「組織体制づくりや人材育成の観点でも、小原氏に期待している」と語る。

本社のある虎ノ門ヒルズの近く、今年竣工したばかりのオフィスビルの中にトレーニングセンターが完成した。さまざまな人材が、基本的なス キルからクラウドなど最新の技術などを、いつでも学ぶことができる

具体的な取り組みも始まっている。取締役常務執行役員の和田行弘氏は語る。「昨年からグループ1400人の全ITエンジニアに最新のクラウド技術を習得させる『クラウド・レディ・プロジェクト』を推進しています。また10月には最大約250人が同時に研修を受講できる新たな社員専用のトレーニングセンターが完成しました」。同社の強みでもあるクラウドなど、技術の知見を高めていく環境を整備する一方、エンジニアの意識改革も促していきたいという。「エンジニアであってもヒューマンスキルやビジネススキルの向上は欠かせません。しかし、『ヒューマンスキルを磨け』と言って磨けるものではありません。意識改革が不可欠です。当社では、『SEはシステムエンジニアではなくサービスエンジニアであれ』と繰り返し話しています」。

「JBSの技術者は姿勢が違う」と評されることが多いのも、そのあたりに理由があるのだろう。

全社員が同じマインドのもと
多様な人材が活躍できる場へ

JBSの社員の平均年齢は33歳、女性比率は3割を超える。産休から復帰した「ママ社員」も多い。多様な人材をどう生かしていくのか、その取り組みを聞いた。

10月に女性初の役員として迎えられた執行役員ビジネス戦略本部長の早田麻子氏は結婚、出産を経験しながら管理職として活躍するなど、IT業界でキャリアを積んできた。「業界のさらなる発展に女性の活躍は不可欠です。幸いIT業界には女性を受け入れてくれる文化があります。女性が管理職や経営層として活躍するロールモデルはまだ多くはありませんが女性の管理職登用を推進しワーキングマザーとしての経験も生かしながら、女性が真に働きやすい職場環境を作っていきたい」と語る。早田氏の存在は、多くの企業が女性活用やダイバーシティを掲げる中、大きな意味を持つのではないだろうか。

牧田氏は「女性の活躍は重要な経営課題です。社員がより働きやすい環境を整備していきます。多様な社員が同じマインドを共有し、最新テクノロジーを積極的に活用して、お客様のビジネスに直接貢献していきたいと考えています。お客様から期待を越えるイノベーションパートナーであると認めていただけるよう、社員全員で努力を続けていきます」と結んだ。

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