歌舞伎役者は、年を取ってもなぜモテる? 秘訣は、肌の「ハリ」と「ツヤ」

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男性のお肌の曲がり角は、30代後半

さて、私たちは何歳から肌のアンチエイジングを意識すればいいのでしょうか。女性の場合には肌の曲がり角は25歳というのが定説です。一方の男性の場合はいくつでしょうか?

ある調査結果によると。自覚症状としては30代後半から肌の衰えを感じる人が多いようです(大塚製薬による調査結果)。ちょうど、この年代は社会的にリーダーとしての役割を期待され始める頃。あらためて外見の重要性を認識する人が多いようです。実際、先の調査では「外見が仕事に影響する」と答えた人は、管理職が一般社員より10ポイントも高いという結果が出ています。

こうした意識の高まりは、会社を代表して人前に出る機会が増えることと無縁ではないでしょう。ソニーの元会長の出井伸之さんは、人前でスピーチすることが多くなった40代から肌の手入れをしっかりするようになったそうです。また、「経営者の肌ツヤが悪いと、会社の印象まで悪くなる」とも語っています。

確かに経営者は「会社の顔」ですし、組織のリーダーがしょぼくれたイメージでは部下の士気も高まりません。しかし、これは経営者や管理職に限った話ではなく、健康的で清潔感のある外見で、顧客や同僚に接したいというのであれば、すべての職種に共通することではないでしょうか。

「肌の手入れは、ビジネスパーソンのたしなみ」。35歳を過ぎたら、スキンケアを生活習慣の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

「下がった口角」には要注意

顔回りのアンチエイジングで強調したいことが、もうひとつあります。それは年齢とともに、「口角が下がる」ことです。口角が下がっていると「不機嫌」な顔に見えますし、口角を引き上げる力が弱いと「いい笑顔」になりません。極端な場合には、口角を引き上げる筋肉が左右比対称に衰えて、結果、笑ったときに口元が歪んでしまうことさえあるのです。

ここで興味深いエピソードをご紹介しましょう。以前、テレビでスマイルスキャンという機器(=オムロン社の製品)を使った実験を放映していました。この機器は100万人の笑顔を解析したデーターに基づいて、笑顔の良しあしを点数で判定します。

実験によると、「微笑みの国」と呼ばれているタイの人は100点満点中、平均90点、アメリカとフランス人が78点、一方の日本人は極端に悪く46点でした。このように日本人は笑顔が苦手です。そこに「口角が下がる」ことが追い打ちをかけるのです。

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