ディズニーランドはまだまだ成長できる オリエンタルランド 上西京一郎社長に聞く

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──パークのキャパシティには上限もある。どこまで入場者を増やせますか。

理論上の数値はあるが、まだ達していない。7~9月期、10~12月期は入場制限をする日もあり、ピークに近い。一方、5月連休を除く4~6月期や、1~3月期はまだスローだ。

もっとも4~6月期は春の季節イベント効果で集客力が向上している。1~3月期もキャンパスデーを設けるなど、各種の施策で底上げは可能と見ている。

──OLCは昨年、産経新聞社から舞浜(千葉・浦安のTDRがあるエリア)の土地を購入して話題を呼びました。“第3のパーク”などに活用する可能性は。

第3パークは正直、難しい。パークには一定規模が必要で、残念ながらそれだけの土地はない。既存の駐車場などを集める手はあるが、土地の形がよくない。

ただ、この舞浜を魅力あるものにしていく目的で、産経の土地も確保した。いろいろなことを考え、研究している。

──TDLやTDSそのものを、駐車場用地などを使って拡大する可能性は。

TDLには新アトラクションを置く場所はまだあり、TDSにも何カ所か施設を新設できる土地は確保してある。最終的にはそれらをしっかり開発していく。

現時点で拡張ありき、とは思ってはいないが、その選択肢はありうる。大きな方向性は、今13年度中か年度明けにも発表する、次期中期計画で示したい。

(撮影:尾形文繁、大澤誠)

週刊東洋経済2013年4月20日号

大滝 俊一 東洋経済 記者

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おおたき しゅんいち / Shunichi Otaki

ここ数年はレジャー、スポーツ、紙パルプ、食品、新興市場銘柄などを担当。長野県長野高校、慶応大学法学部卒業。1987年東洋経済新報社入社。リーマンショック時に『株価四季報』編集長、東日本大震災時に『週刊東洋経済』編集長を務め、新「東洋経済オンライン」発足時は企業記事の編集・配信に従事。2017年4月に総務局へ異動し、四半世紀ぶりに記者・編集者としての仕事から解放された

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