ホンダが次期「フィット」に込める自信 最新鋭の寄居工場で生産、採算性を大幅向上

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3モデルで180万台の生産を予定

寄居工場の生産能力は1日1050台、年間25万台で、ほぼ全量が国内市場向けに振り向けられる。単純計算で、月間2万台強のフィットを日本で売り捌く腹づもりだ。

ホンダが次期「フィット」の生産を予定している寄居工場の空撮写真(ホンダ提供)

新型フィットシリーズは、派生車種のSUV、セダンを含め全3モデルを全世界で一気に売り出す計画。最終的に全世界で180万台の生産を予定しており、ホンダでは、これから立ち上がる世界の小型車工場・ラインへ、寄居に導入した生産技術を水平展開していく。

また、寄居新工場には、車両組み立て棟などの屋上に太陽光発電パネルを設置、出力2.6メガワットのソーラー発電システムも導入した。国内自動車工場に設置された太陽光発電システムとしては最大級で、8月1日に発電を開始する予定だ。もともと買い取り制度を使った売電を予定していたが、買い取り価格が引き下げられ、収益見込みが低下した。このため、自家消費を含め利用方法を検討するとしている。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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