ママになったコギャル世代の、激しい消費欲 今、女子たちが欲しいブランド、それが「ママ」!

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――たとえばスナップショットでも、育児雑誌で多用されているような、お子さんと一緒の写真があまりありません。これもこだわりのひとつでしょうか。

やはり、育児雑誌とは違う“おしゃれママ雑誌”なんだと表明したい気持ちがあります。

また、読者層のママたちを集めて座談会をしてみると、「ファッションを見るページに、子どもはいなくていい」という意見が多数ありました。ママであることを楽しもうというテーマのページとともに、ママであることを一瞬忘れさせてくれるようなページも求められているのだと思います。

――特に読まれているページ、反響の大きいページは?

女性誌の定番企画でもありますが、芸能人など「ママのカバンの中身」という特集。圧倒的な人気企画で、タレントや読者モデルの私物を紹介するものです。

ほかの女性誌と少し違うのは、『mamagirl』に載せているママたちのバッグには、除菌ティッシュとか紙おむつとか、そういう生活感が垣間見えるものがあること。ただ華やかなだけではなくで、同じママとして子育てを頑張っているんだなと、親近感を抱く読者が多いようです。

ほかにも、子どもが大きくなるにつれ、おむつの枚数が減って代わりに着替えの洋服が増えてきたり、「子どもの荷物が減って、やっとケリーバッグを持てるようになりました」というコメントが飛び出したり。リアルなママならではの面白さがあります。

ネットでは売れるが、コンビニでは売れない 

――昨年8月27日に出た創刊号は、ネット書店では完売したと聞きました。

直前には東原亜希さんや小倉優子さんもブログで告知してくれました。そんな影響もあり、一瞬ですが、ネット書店で売り上げ1位にもなりました。

ただ、ネット中心に完売する一方、コンビニではずいぶん余りました。若いママたちもコンビニには行くんだろうけど、コンビニではベビーカーを置いて立ち読みできませんよね。

なので、リアル店舗だとコンビニより書店での売れ行きがよくて、特に「ららぽーと」のようなモール内の店舗や、赤ちゃん本舗などがいい。さらにそういうところで売れるのは大抵土日で、平日はネット書店が圧倒的でした。こういった前号の結果を見て、今回は配本の比重を組み直しました。売れ方ひとつ見ているだけで「なるほど、ママ視点ではそうなのね!」と気づかされることがたくさんあります。

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