日経平均は続落、下げ幅一時250円超に 円高嫌気、ポジション調整売りに押される

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 9月15日、東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株は高安まちまちだったが、為替が円高方向に振れたことが嫌気され、朝方から売り優勢の展開。写真は都内で2015年12月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株は高安まちまちだったが、為替が円高方向に振れたことが嫌気され、朝方から売り優勢の展開。日米の金融政策決定会合を控え、海外投資家を中心にリスク資産のポジションを落とす動きが出たことも相場の重しとなり、下げ幅は一時250円を超えた。

後場は日銀によるETF(上場投信)買いの観測があったものの戻りは鈍く、不動産、銀行、自動車などの下げが目立った。

日米の金融政策イベントを前に商いは盛り上がらず、東証1部の売買代金は連日の2兆円割れにとどまった。8月米小売売上高、8月米鉱工業生産など今晩予定されている米経済統計発表後の米国株のボラティリティー拡大も警戒された。市場では「若干リスクオフ的な相場になってきたが、悲観一色というわけではなく、指数から離れて個別銘柄を買うアクティブ系資金の動きが見られるなど前向きな変化も感じられる」(東海東京証券・国内証券営業推進部部長の静間康禎氏)との声が出ていた。

個別銘柄ではローソン<2651.T>が大幅高。三菱商事<8058.T>がTOB(株式公開買い付け)を実施し、同社を子会社化する方向で検討していることが明らかになり、プレミアムの上乗せに対する期待から買いが入った。半面、アスクル<2678.T>は軟調。14日に発表した2016年6―8月期決算で、連結当期利益が前年同期比65.2%減の6億4500万円と大幅減益になったことを嫌気した。

東証1部騰落数は、値上がり438銘柄に対し、値下がりが1412銘柄、変わらずが125銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値      16405.01 -209.23

寄り付き    16512.42

安値/高値   16359.78─16528.02

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1301.11 -13.63

寄り付き     1306.54

安値/高値    1296.39─1307.41

 

東証出来高(万株) 167356

東証売買代金(億円) 18744.15

 

 

(河口浩一)

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