大和ハウス工業

ブランド力の強化で最初に相談される存在へ 大和ハウス工業

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点から面への展開でブランドの浸透を

画像を拡大 「フーミーフン」エリアで2期に分けて分譲マンションを販売する計画。総戸数約2100戸となる予定(画像左)インドネシア・ジャカルタ郊外の「ダイワ・マヌンガル工業団地」のレンタル工場。1000㎡から賃貸可能(画像右)

「工業団地も例外ではありません」と芳井氏は続ける。ベトナムやインドネシアの工業団地では、事業主体が大和ハウス工業だからという理由で相談されるケースがあるという。長期にわたるきめ細かいフォロー、そして、「どうすれば儲かるかという発想よりもどうすれば社会の役に立てるのか」という姿勢を優先する大和ハウス工業の企業文化が海外でもファンを増やしているのだと理解できる。

良質な住宅を求めるニーズに対して管理や修繕計画を含めた安心して暮らせる環境を提供する、あるいはアセアンを舞台とした成長戦略を描く企業にはものづくりやロジスティクスの拠点を提案する。こうした海外事業は現在、「点から面へ」拡大しようとしている。

「短期的にトップを目指すだけならば、点で攻める方が効率的かもしれません。しかし、『DaiwaHouse』というブランドを広く海外のお客様や業界に浸透させるためにも、早期に特定の領域でナンバーワンの座に上り詰めることが欠かせません。認知度の向上は喫緊の課題です。日本一高い山は富士山。しかし、二番目、三番目はと聞かれると、なかなか名前が浮かばないでしょう。

つまり、すぐに思いつくブランドになることで賃貸住宅に適した土地開発の情報も最初に声をかけてもらえるようになるでしょう。国内同様、現地のパートナーからもまずは『DaiwaHouse』に相談だ、というポジションに少しでも近づくことが、将来にわたって海外事業が成長していくためには重要なのです」

実際、アセアンではベトナムやタイ、インドネシアを中心に事業を加速させていくという。「第5次中期経営計画」において、海外事業における売上高を2000億円以上に拡大すると掲げているが、芳井氏の視線は、すでにその一歩先を見据えているようにも感じられた。

将来の成長に向けた布石として海外展開を加速させる大和ハウス工業。北米やアセアンにおいて、「DaiwaHouse」のロゴが浸透していく日もそう遠い未来の話ではないだろう。

お問い合わせ
大和ハウス工業株式会社
大和ハウス工業株式会社
 03-5214-2813
 http://www.daiwahouse.co.jp
人はなぜ大和ハウス工業を選ぶのか?
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