結局何て言えばよいのか
悩める女性部下③ 「そのとおりです! さらに、この上司は宴席の最後に、決まってカラオケで尾崎豊を熱唱し、“お前たち立て!”と周囲を全員起立させて、その曲が流れると肩を組ませるんですよ。一応、私も周りの空気を読んで上司の肩に腕を回すのですが、結構それが苦痛で……」
それは大変ですね。あれ? このコラムを読んでいる、パソコン前のあなた。汗をかいてません?(笑)。このような兄貴タイプの上司は「自分がいいと思うことは、他人もいいと思うに決まっている」という妄想が大きく、周りの、特に女性部下の敏感な気持ちには気づかない方が多いようです。自分のミスでは部下には謝らないのに、部下が失敗したときは「だから俺は行け!と、言ったじゃないか」と吹聴するような方が多いようです。もちろん、このコラムをご覧いただいているビジネスエリートの皆さんには、ありえないタイプだとは思いますが。
もし、ここまでであなたが先の3つの“行けたら行け”上司のいずれかに、少しでも当てはまってしまったのならば、今後、女性部下への対応を改めるように気をつけてくださいね。でも、どうしてもあなたが「行けるなら行け!」と言わなければならないような状況に陥ってしまった。そんなときには、せめて以下のように一言、付け加えてください。
「行けたら行け。……責任は俺が持つっ!」
この一言こそが上司としての男気を感じさせ、女性部下も「ついていきたい!」と思うのですから。
毎回こちらのコラムで職場における男女のコミュニケーションの円滑化についてお話いただいている太田さんが、東洋経済セミナーとコラボして、「顧客思考」養成講座を3回にわたり開催することになりました。
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おおた あやこ / Ayako Ota
一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事(「営業部女子課」主宰)。早稲田大学卒業後、リクルート・ホットペッパーの企画営業として社内表彰であるMVP制度にて表彰を複数回受ける。その後独立し、ダイバーシティプロジェクトや女性活躍支援に携わり、のべ5万人以上の女性営業を支援してきた。2009年より営業女子のための応援コミュニティ『営業部女子課』を全国で展開し、営業女子の活躍を目的とした勉強会やイベントを開催。NHK「グラン・ジュテ」や日本テレビ「news ZERO」、日経新聞などメディア出演多数。代表著書に『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』(かんき出版)、『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(プレジデント社)などがある。内閣府特命担当大臣表彰「平成28年度女性のチャレンジ賞」受賞。日本政府主催「WAW!2016」アドバイザー。株式会社ベレフェクト代表取締役。アライドアーキテクツ株式会社社外取締役。太田彩子ブログはこちら。営業部女子課サイトはこちら。
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