今が旬!トウモロコシと「骨太」の意外な関係 最新研究で面白い機能が分かってきた!

✎ 1〜 ✎ 101 ✎ 102 ✎ 103 ✎ 104
拡大
縮小
トウモロコシの健康効果、最新研究でより深く分かってきました(写真:izolabo / PIXTA)

6~9月が旬と言われるトウモロコシ。夏祭りの屋台やご家庭で、日常的にトウモロコシを堪能している方も多いことでしょう。缶詰のコーンスープやコーンサラダなどは人気アイテムとして年中親しまれています。

そんなトウモロコシ、最新の研究で興味深いことが分かってきました。トウモロコシ由来の水溶性食物繊維が成人の「骨」の形成に役立つというのです!

トウモロコシの最新研究

この連載の記事一覧はこちら

トウモロコシは世界三大穀物の一つで、イネ科の植物。世界全体の収穫量のうち、約64%が家畜の飼料、約32%がコーンスターチ製造、そして野菜として直接食べられているのは、実はほんの4%にすぎません。

野菜類となるトウモロコシは、甘味種(スイートコーン)に属し、未成熟状態で収穫されたものです。夏は生鮮野菜として、また缶詰やレトルトコーンとして加工保存食にもなります。

トウモロコシには、ほかの野菜類と同じく、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が両方含まれています。水溶性食物繊維は、文字通り水に溶ける食物繊維。腸内で水分を抱えてゲル状の成分になり、有害物質を吸着して体外に排出する役目があります。

また、トウモロコシ由来の水溶性食物繊維が、腸内細菌によって短鎖脂肪酸と呼ばれる物質にまで分解され、それがカルシウムの吸収力を高めていることが、米国パデュー大学の研究で明らかになりました。

次ページ「骨太効果」にとどまらない!
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT