「寺の供え物をおすそ分け」僧侶たちの思い

福井県越前市の長慶寺でも始まる

子ども食堂に贈るおやつを段ボールに詰める泰圓澄さん(右)ら=6日、福井県越前市

お寺へのお供え物を経済的に困難な状況にある家庭にお裾分けする「おてらおやつクラブ」の県内初となる説明会が6日、福井県越前市の長慶寺で開かれた。同寺の副住職の泰圓澄一法(たいえんちょうかずのり)さん(43)は「おやつのほか野菜も送るなど、福井に合った形で取り組みを進めたい」と話している。

同クラブの活動は奈良県の住職が発起人となり、2014年から本格的に始まった。お寺へのお供え物を仏様からの「お下がり」として、ひとり親家庭の支援団体などを通して提供。現在は47都道府県から418寺院(県内からは4寺院)が参加し、毎月約4100人の子どもたちにおやつを配っている。

この日の説明会は、泰圓澄さんが発起人の住職に声を掛けられたことがきっかけで開催。泰圓澄さんは社会福祉士としても活動し、貧困や孤立に苦しむ人たちを見てきたことから「お寺として社会的に生きづらさを抱えている人のお手伝いができないか」と考えていたという。

苦しむ人たちを救うというお寺本来の役割を

説明会には、県内の寺院やこども園、子ども食堂などから約20人が参加した。同クラブ事務局で長善寺(名古屋市)の副住職、蒲池(がまいけ)卓巳さん(35)が活動内容を説明。「小さなお寺でも始められ、今あるお供え物を活用して負担が少ない」と参加を呼び掛けた。

おやつの発送作業の体験では、泰圓澄さんらがお供え物のお菓子やジュースを前にお経をあげ、段ボールに配分。賞味期限に注意しながら3箱に分け、越前市と福井市の子ども食堂の代表者に手渡した。

福井市から参加した浄善寺の朝倉恒憲(つねのり)さん(40)は「社会的に苦しむ人たちを救うというお寺本来の役割を果たせ、頂いたお供え物をより必要としている人に届けられる。ぜひ参加したい」と話していた。

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