米陸軍が太平洋地域に「集中」しているワケ

世界トップ10陸軍のうち6つが駐留

マレーシア軍の隊員と共同訓練後、記念撮影。写真中央が筆者〈写真:Eileen Ng/AP Photo)

8月、私は米陸軍長官として、ハワイに駐留する米陸軍第25歩兵師団、その他の太平洋地域の米陸軍6拠点を視察した。第25歩兵師団を最初に視察したのは適切だった。同師団が太平洋地域の安定に極めて重要な役割を果たしていることを確認できたからだ。

第25歩兵師団は「トロピックライトニング(熱帯の稲妻)」という別称を持ち、今秋75周年を迎える。太平洋地域の米陸軍の主力である。

太平洋で存在感を示す米陸軍の存在

太平洋地域の安全保障は米空軍や米海軍の役割も大きいが、それ以上に大きいのが米陸軍の役割だ。規模でいえば世界トップ10の陸軍のうち六つが太平洋地域に位置し、域内の27カ国のうち22カ国では、陸軍将校が国防相を務めている。

太平洋地域では、米国は「パシフィックパスウェーズ(太平洋の経路)」という戦略の一環で、パートナー国と合同軍事演習を行うなど連携を深めている。

ハワイでは米国とシンガポールが合同軍事演習に参加しており、米兵とシンガポール兵が絆を深めていた。最近では米陸軍とマレーシアのパートナーシップも強まっている。今後太平洋地域で大規模な自然災害が発生しても、両国は共同で対応できるはずだ。

次ページ日本のために陸軍がしていること
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
情報の裏側<br>ググるだけではカモられる

スマホの登場で簡単に情報を手に入れられるようになった。一方、エセ情報も氾濫。情報洪水の舞台裏と、荒波を泳ぎ切る実践スキルを紹介する。佐藤優氏、池上彰氏…情報賢者が登場。