東京ディズニー、入場者3000万人に近づく 13年度は“30周年”効果で連続更新へ

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東京ディズニーシーの人気アトラクション「トイ・ストーリー・マニア!」

下半期(12年10月~13年3月)も、TDS10周年イベントなどで盛り上がった前年同期(11年10月~12年3月)の1460.8万人にこそ及ばなかったものの、同期間としては過去2番目の水準となる1425.2万人と大健闘。「スプリングヴォヤッジ」を前回よりも半月早い13年3月18日から始める(終了は前回と同じ6月30日)など、期末ギリギリになってからの集客策も効いたもようだ。

結局、12年度は期初と期末に、「スプリングヴォヤッジ」が2度開催されたことになる。

この結果、12年度年間での入場者数は、上半期の“貯金”もあり、2750.2万人と4年ぶりに過去最高を更新した。

30周年の13年度は2900万人台も視野

オリエンタルランドではこの数年間、「過去最高入場者数(2008年度の2722万人)は、30周年を迎える13年度に更新する」ことを大きな目標に掲げてきた。

ところがその目標を、1年前倒しで12年度に達成してしまった以上、13年度に掲げるべき目標は当然、2750万人を上回ることになる。

「13年度は2870万人を予測している」。こう話すのは、オリエンタルランドの企業分析を長年続けてきた、メリルリンチ日本証券のアナリスト、北見雅昭氏だ。「第4四半期と第1四半期の入場者数を底上げできれば、入場者数の大幅アップは可能だ。天候さえ恵まれれば、2900万人台も十分ありうる」と北見氏は説明する。

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