パナソニック津賀社長、“赤字撲滅"を宣言 新中計を発表、プラズマ撤退は言及せず

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――経営目標はコミットメントと捉えていいのか。未達の場合の経営責任は。

私としては、覚悟を持って達成できる目標。だから100%達成できるかは保証されていないが、そうとう丁寧なかたちで中期計画を作った。もしこれでうまくいかなければ、中期計画そのもののやりかたを変えなければいけない。ただし、私が辞めるかと言われれば、辞めない。

デバイスは「自前にこだわる」

――ソーラーや蓄電池などの事業について。垂直統合にとどまらず、自前にこだわらないということは、同業他社とどのように連携する?

 「自前にこだわらず」といったが、自前にこだわる部分とこだわらない部分がある。デバイスという意味では、自前にこだわる。ただ自前にこだわったから、どのように発展させるかというシナリオが必要。そのとき、一つのアプリケーション、たとえば日本の屋根だけにヒットするだけでは、その他の応用がなく、デバイスの進化を止めたり、コストダウンだけを追うことになる。そうではなく、たとえばクルマの屋根につける、壁につける、ガラスにつける、など、自前の中での進化を目指さなければいけない。ボリュームゾーンで、デバイスを進化させなければいけない。

(撮影:尾形 文繁)

許斐 健太 『会社四季報 業界地図』 編集長

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このみ けんた / Kenta Konomi

慶応義塾大学卒業後、PHP研究所を経て東洋経済新報社に入社。電機業界担当記者や『業界地図』編集長を経て、『週刊東洋経済』副編集長として『「食える子」を育てる』『ライフ・シフト実践編』などを担当。2021年秋リリースの「業界地図デジタル」プロジェクトマネジャー、2022年秋より「業界地図」編集長を兼務。

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