新型iPhoneが想定以上に「様変わり」するワケ 9月8日の発表会の注目点を一気に予習

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カメラは、アップルのみならず、スマートフォンにとって最も重要な機能の1つとなった。アップルは細かいカメラ制御は開発者向けに解放しつつ、自社で用意するカメラアプリはシャッターボタンを押すだけの操作にこだわってきた。

2015年のiPhone 6sで導入された「Live Photos」は、シャッターを押せば写真と、その前後3秒のビデオを同時に記録してくれる機能であり、新型iPhoneとともにリリースされるiOS 10で、写真を自動的にスライドショーにまとめてくれる「メモリー」機能で大きな魅力を発揮する。

カメラの高画質化に加えて、今後写真の新たな魅力を作るのは、取ったあとの楽しみ方の変化だろう。例えば、VRコンテンツの最も身近な例として挙げられる360度写真や、後からピントが変えられるライトフィールドなど、スマートフォンのカメラならではの撮影と閲覧の機能の追加には期待が集まる。

また、iPhone 7からは、これまでのアナログヘッドフォン端子がなくなることが予測される。この点については賛否両論で、筆者もお気に入りのヘッドフォンがiPhoneでそのまま利用できなくなることは残念だ。どうやらアダプタは付属するようだが。

その一方で、端子が減ることによるデザインの刷新や、Lightning経由でのハイレゾ再生など、iPhoneで音楽を聴く環境への変化や、音楽サービスとの連携についても、同時に発表されるかもしれない。

ホームボタンのメカニズムも変更か

そして、我々がiPhoneを日々使う中で最も多く触れる事になるボタンである「ホームボタン」のメカニズムにも手が加えられるとの予測がある。今までは、ボタンを物理的にを押し込むことができたが、新たなiPhoneでは、iPhone登場以来の設計に変更が加えられる可能性があるという。

ヘッドフォン端子の消滅と違い、ホームボタンの変更に対しては、多くの人がポジティブに受け止めるだろう。そして、デザインはさほど変わらなくても、使い心地は異なるものになると予測している。

16GBモデルの廃止や、より大きな保存容量の展開、防水性能の強化など、既存のiPhoneへの不満にもうまく応えるiPhone 7の登場を迎えることになる。

アップルは2014年にリリースしたiPhone 6シリーズから、4.7インチと5.5インチの2つのサイズのiPhoneを展開してきた。基本的な相違点は画面サイズとカメラ。5.5インチモデルには光学式手ぶれ補正機能を搭載し、2015年9月発売のiPhone 6sでは、静止画・動画で手ぶれ防止機能を利用できた。

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