「TOEFL義務化」は再生か?破壊か?

TOEFLパニックが始まった

TOEFLは読む・聞く・話す・書くの4技能が試されるテスト。大学入試に義務化されれれば、英語教育の形が大きく変わる(撮影:ヒラオカスタジオ) ※写真は本文とは直接関係ありません

こんにちは、安河内哲也です。このたび、大きな動きがありました。今回は緊急特集として、ニュース「すべての大学にTOEFL試験を義務づける」という自民党案についての考察をしてみたいと思います。

【以下はMSN産経ニュース(3月21日)より】
 自民党の教育再生実行本部(遠藤利明本部長)が国内全ての大学の入学試験を受ける基準として、英語運用能力テスト「TOEFL(トーフル)」を活用する方針を固めたことが20日、分かった。月内にまとめる第1次報告に明記し、夏の参院選の政権公約に盛り込む。
 対象は、全ての国公立大学と私立大学。大学の学部ごとに点数基準を定め、クリアした者に受験を認める。たとえば、東京大学文科一類(主に法学部に進学)の受験資格は「TOEFL○○○点以上を獲得した者」と定め、公表する。点数基準は各大学に自由に定めさせる。TOEFLは英語圏の大半の大学で留学志願者の英語能力証明として使われており、留学の活発化を通じて国際社会に通用する人材を育成する狙いがある。

TOEFLは難易度の高さが問題点

まず、TOEFL試験とは何なのか?ということをよく理解する必要があります。これは、現在、世界で作成されている中でも最も優れた英語4技能試験のひとつです。iBTという試験方式でパソコンと対面して受験し、判定の信頼性と客観性に関しても最高レベルです。また、全世界で大学レベルの講義を理解するための実質上のスタンダードとなっています。

と聞くと、この案はすばらしいように聞こえるかもしれませんが、実は問題があります。それは、ズバリこの試験の難易度の高さです。

私は20年間、教壇で、中学生、高校生に英語を教え続けています。また学生時代から、何度もTOEFLを受けてきました。その経験から言えるのは、そもそもTOEFLの受験に適したレベルの生徒は、偏差値上位のトップ層の学生だということです。

したがってTOEFLは、上澄みの生徒に、大学入試英語をスキップさせたり、また留学、大学院入学、大学卒業の基準として使用するには、たいへん適していると思います。超難関大学の英語受験をTOEFLで代替するという案であれば、私は大賛成です。

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