東京ディズニー、30周年の“目玉商品”は 限定販売がファンの購買意欲をそそるか

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希少感のあるグッズを手に入れるために、コアなディズニーファンのリピーター需要が促され、それがTDRの入場者数を押し上げるという側面もあるようだ。

30周年では数量限定グッズ含め、約600アイテムも

そうした季節イベント以上に、商品販売の面でも大きな盛り上がりが期待できるのが、周年イベントだ。

4月から始まる30周年イベントでは、OLCは今回発表した厳選11アイテムを含め、約600のスペシャルグッズを用意。11アイテムのほかにも、TDLとTDSの各パークに5カ所ずつある“ハピネス・シェアポケット”でとっておきの“ハピネス体験”ができる「ハピネスシェアペンダント」(2500円)のほか、「ミッキーとミニーのぬいぐるみバッジ」(各1500円)、「ダッフィーとシェリーメイのスペシャルグッズ」(各種、TDS限定販売)などを発売する予定だ。

25周年を迎えた2008年度は年度の後半、リーマンショックが日本経済に襲いかかったにもかかわらず、TDRは過去最高の入場者数(2722万人)を記録し、OLCの業績も売上高と営業利益が過去最高を更新した。

足元の勢いから見れば、30周年の来2013年度も入場者数と業績の過去最高更新はほぼ確実に見える。アベノミクスによる消費景気の盛り上がりも追い風となる中、その記録をどこまで伸ばすことができるか。そこでは、30周年イベント限定の記念グッズも、大きな役割を果たしそうだ。

(30周年記念アイテム3点の写真は(C)Disney、スプリングヴォヤッジの模様は尾形文繁撮影)


 

大滝 俊一 東洋経済 記者

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おおたき しゅんいち / Shunichi Otaki

ここ数年はレジャー、スポーツ、紙パルプ、食品、新興市場銘柄などを担当。長野県長野高校、慶応大学法学部卒業。1987年東洋経済新報社入社。リーマンショック時に『株価四季報』編集長、東日本大震災時に『週刊東洋経済』編集長を務め、新「東洋経済オンライン」発足時は企業記事の編集・配信に従事。2017年4月に総務局へ異動し、四半世紀ぶりに記者・編集者としての仕事から解放された

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