福岡発「IoTホステル」は、何が画期的なのか 企業や研究機関が「垣根超えて」参加する理由

拡大
縮小
福岡・中洲にオープンした、一風変わったホステルに潜入しました

激しい暑さが続く福岡で、8月19日に「& AND HOSTEL」(アンドホステル)がオープンした。ここは11種のIoTデバイスを体験できる「日本初のスマートホステル」。「国内にIoTを体験できるホテルはありますが、これだけ多くのメーカーのIoTデバイスがホステルに集結するのは初めて」と、企画したand factoryの小原崇幹代表は胸を張る。

このところよく聞くようになったIoTは「Internet of Thing」(モノのインターネット)の略。さまざまなモノをインターネットに接続して、より安全で快適な生活を実現しようと、さまざまな企業や研究機関が開発・製品化にしのぎを削っている。

フロントではルームキー代わりのスマホがわたされ…

さっそく「& AND HOSTEL」を訪れた。場所は、中洲にある川端商店街のど真ん中。キャナルシティ博多や天神にほど近く、福岡観光に便利な立地だ。博多祇園山笠の山笠が展示される昔ながらのアーケード街に、最先端のホステルという、意外な組み合わせもおもしろい。

ホステルは3階建て。商店街に面した1階は解放的な雰囲気のダイニングカフェで、宿泊客でなくとも、誰でも利用できる。客室は全11室、定員48人だ。このうちIoTデバイスを備えた部屋はIoTキングルーム2室とIoTツインルーム2室の計4室で、ほかにスタンダードダブルルーム、2段ベッドが並ぶドミトリールームがある。全室トイレとシャワーは共同だ。

IoTルームを予約すると、チェックイン時にフロントで渡されるのはルームキーやカードではなく、部屋専用のスマートフォン。メイン画面に6つのボタンがあり、これ1台で部屋のIoTデバイスをコントロールできるのがウリだ。

次ページいろんなボタンを押してみた
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT