iPhone海外利用時の高額請求を避ける方法 「国際ローミング」は割高なので要注意

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ドコモとソフトバンクの利用者は、海外に10日滞在するとデータ通信料だけで3万円前後請求される(著者撮影)

海外出張のときに悩ましいのが、データ通信の手段だ。慣れない土地では、国内にいるとき以上に情報収集が必要になるため、できればつねに通信できるようにしておきたい。一方で、ネックとなるのがその料金。iPhoneにも、当然、国際ローミングの機能はあるが、その料金は少々割高。3キャリアとも、1日当たり最大で2980円かかる。auは24時間980円の「世界データ定額」を始めており、ある程度、料金を節約できるが、ほかのキャリアだと10日で3万円程度かかることを覚悟しなければならない。

そんなときに覚えておきたいのが、現地でSIMカードを買う方法。SIMロックのかかっていないiPhoneであれば、原則として、どのキャリアのSIMカードでも使える。これは国内だけでなく、海外でも同じだ。現地でSIMカードを買う手間や時間をかけられない場合は、ローミング専用のSIMカードが便利。国内ではIIJや楽天、ケイ・オプティコムなどのMVNO(仮想移動体通信事業者)が販売している。これらに加えて、海外での電話代を安く抑える裏技も、併せて紹介していきたい。

1.現地に到着してからSIMカードを購入する

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海外では、旅行者向けのプリペイドSIMカードが販売されている。これをSIMロックのかかっていないiPhoneに挿して利用すると、料金を劇的に節約できる。

通常、スマートフォンでは、その国のキャリアが使用する周波数と端末が対応しているかどうかを事前に確認しなければならないが、iPhoneは幅広い国でほぼ同じハードウエアが採用されている。そのため、SIMカードを挿すだけで通信できる国や地域が多い。日本でも、欧州でも、米国でも、1台あれば通信に困らないのが、iPhoneの強みと言えるだろう。

ドイツの家電量販店では、プリペイドのSIMカードがずらりと並ぶ

SIMカードの販売場所や料金は、国や地域によってまちまち。台湾・台北のように、空港にキャリアのカウンターがあるところもあれば、街中のキャリアショップに行かなければならないこともある。一例を挙げると、現在筆者が取材で滞在中のドイツでは、格安SIMのOrtelが、5GBあたり20ユーロの料金設定になっている。日本円で、約2285円。国際ローミングの1日分以下の料金で、滞在期間中の通信がまかなえてしまう。

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