森精機、“マザーマシン”世界一への布石

欧州最大手の独ギルデ社と商号統一へ

自動車や腕時計、医療機器、航空機などに組み込まれる各種部品。それを加工するのが「機械を生み出す機械」、工作機械である。“マザーマシン”とも呼ばれ、技術力の高さから日本勢が国際的な競争力を保っている。

新興国の製造業が台頭し、工作機械の消費地が世界に広がる中、世界規模の経営を目指すのが国内大手の森精機製作所だ。09年から欧州最大手のドイツ・ギルデマイスター社と資本・業務提携。世界の主要地域で協力関係を構築し、昨年は米国カリフォルニア州で同社初となる単独での海外工場が稼働、今年は中国・天津で新工場の稼働を予定するなど海外展開を加速している。

その森精機が「世界一」の座を狙うべく、布石を打つ。

設立65年で初の商号変更へ

森精機は3月21日、10月をメドに商号を「DMG森精機」に変更する方針を発表した。株主総会での承認、株式取得などを経て、ギルデが持っている「DMG」ブランドを冠する。1948年の設立以来、初めての社名変更となる。

ポイントはギルデ側も「DMG MORI SEIKI」へと商号を変更することだ。ここ数年、森精機とギルデは各国で工作機械の販売網を統一。「DMG MORI SEIKI」ブランドを先行して用いてきたが、企業にとっての本当の看板である社名まで統一してしまうことになる。

ただし、両社は経営統合するワケでも、合併するワケでもない。まずは資本関係を強化するだけだ。

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