ユニクロ論争、これにて一件落着

続・「ユニクロ叩き」にモノ申す

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
圧倒的な集客力を誇るユニクロ。2月も客数9%増と驚異的な伸びを続けている(撮影:風間仁一郎)

さて、前回これまた大反響をいただいた「ユニクロ叩きにモノ申す」シリーズ第2弾である。いいね!が200を超え続けるかぎり、私はいつまでもユニクロについて思う存分語り続けることにしよう。

私が住むフランスは労働者の権利が強く……というか最強で、ブラック企業などは目にすることはできず、むしろホワイト企業だらけである。朝は11時ころにゆ~っくり開店し、昼になぜか2~3時間の休業時間があり、7時ころにはささっと閉店し、カルフールなどでも締め切りの時間になるとレジで並んでてもバッサリ帰らされる。そして夏は2カ月休み、クリスマスも3週間くらい誰も働いていない。

いったいいつ働いているのだろう……という感じがするが、こんなフランスに住んでいる中、われらが「東洋経済オンライン」の記事などで日本企業のいわゆる“ブラック”ぶりが特集されているのを目にすると、両極端のカルチャーを知っている私としては、今日こそユニクロ騒動にシロクロつけたろやないかい、という気分になってくる。

ユニクロは日々商品の品質や仕事の効率性を改善する努力で有名であり、これは同社に批判的な人々も社員を含めて感嘆するところだ。これに対しフランスではすべての人がいかに非効率に物事をすすめるかを競っているようにも思える。驚くほどノンストレスに進むユニクロのレジにくらべ、フランスのレジは永遠の行列ができる。長期滞在ビザの申請でも、シンガポールは余りの速さに腰を抜かしたが、フランスでは3か月経ってもまだ謎の書類と面談がいったりきたりで物事が全然進まない。

昨日もほんの少し雪が降っただけで、やれバスが運休、やれ列車が運休の大騒ぎだった。ストライキ好きで有名なフランス人は、仕事を休む口実つくりでは世界トップクラスである。そしてこっちが少し「レジの処理が遅い」などと文句を言おうものなら、意地になってゆっくりほかの店員と与太話に話を咲かせ、レジを突然締めて仕事をボイコットしたりするのだ。

それでも感心するのは、これでも世界有数の大国として君臨し、さまざまな劣悪サービスにもかかわらず、世界で外国人の来訪がもっとも多く、世界から尊敬と憧れを得ているということだ。何だかんだ言って私もフランスが大好きで尊敬心を抱いている。本日も冒頭、関係ないことをぶつぶつ語ってしまったが、次のページで本日の本題、ユニクロ論争決着編について書き進めよう。

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