ドル102円前半、菅官房長官の発言に「驚き」

G20を前にして、何か事情が変わったのか

 8月30日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の102.13/15円だった。午前にドル買いが一巡した後は目立った材料がなく、102円前半で方向感なく推移した。写真は2013年8月東京で撮影(2016年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の102.13/15円だった。午前にドル買いが一巡した後は目立った材料がなく、102円前半で方向感なく推移した。

きょうは商業決済が集中する月末の五・十日で、朝方には円買いが優勢となった。ドルは一時101.75円まで下げたが、その後は切り返してほぼ一本調子のドル買い/円売りとなった。ただ、102円台は調整的なドル売りや戻り売りが流入し、102.25円をつけた後は伸び悩んだ。

ドルの上昇過程では、機関投資家とみられる買いフローが観測されたほか、円高阻止のため政府・日銀は果敢に為替介入すべきだとする浜田宏一内閣官房参与の言葉が伝わったことも影響したとみられる。

菅官房長官の発言の強さに「意外感」との声も

午後のドルは特段の材料はなく、102.00─10円台で方向感なく推移した。市場の反応は乏しかったものの、菅義偉官房長官の為替関連の発言は市場の話題となっていた。

菅官房長官はロイター・ニュースメーカーで講演し、市場の過度な動きに対して「断固として対応できる体制を取っている」と述べた。財務省、金融庁、日銀による三者会合を定例化したことを挙げ「常に為替には最大の関心を持っている。その時々によって必要なことを行う」とも語った。

市場では「普通こういう講演では当たり障りのない言葉を使うものだが、かなり強いトーンに感じる。ドルが99円台だったら言ってもおかしくはないが、戻ろうとしている局面で言っているのに意外感があった。G20を前にして、なにか事情が変わったのかもしれない」(銀行関係者)との声が出ていた。

海外時間は、米国の利上げ時期を探る上で、日本時間午後7時半から放映予定の米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長のインタビューが注目を集めている。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 102.13/15 1.1164/68 114.02/06

午前9時現在 101.82/84 1.1189/93 113.93/97

NY午後5時 101.91/93 1.1189/94 114.01/05

 

 

 

 

 

(為替マーケットチーム)

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