高畑淳子さんを攻撃する報道は全て的外れだ 加害者の親の責任を問うのは間違っている

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「子どもを母親(子どもたちの祖母)に預けっぱなしだったシングルマザー」という見出しも露出しています。これもいかにも、子どもの育児を実母に任せて働くシングルマザーを糾弾しているように読めます。

私は彼女と同じ善通寺出身のある自衛隊幹部と仲良しですが、彼は自分が「おばあちゃん子」だったことが自慢でした。とても誠実な心の持ち主で、アルバイトからその能力を認められてコンビニの店長になった妻が、とても誇りでした。それで重大な責務を負っている自衛隊幹部としての転勤生活は、妻子を地元に残しての単身赴任です。彼の言葉はいちいち含蓄に富み、それが彼の一番の魅力なのですが、すべて「これはばあちゃんが言っていた」が前か後ろにつきます。

そば粉を自ら打って蕎麦を振る舞う人で、素材を生かしたお惣菜作りの名人でしたが、すべて祖母譲りということでした。「がばいばあちゃん」の島田洋七さんにもみられますが、生活の知恵をたっぷり祖母から伝授されています。

シングルマザーゆえに、能力に見合った職にありつけない女性も多い中、高畑淳子さんに子どもを任せられる親がいたことは、その幸運と努力を称賛されこそすれ、非難される筋合いのものではありません。

謝罪会見の服装を云々言う、無責任評論家の愚かしさ

他に「加害者の親にしては、謝罪会見の服装も態度も女優を意識しすぎ」という批判も目にしました。私は過去に、息子の犯罪の謝罪会見で、憔悴しきった素顔と乱れた髪で現れた、超がつく二人の大型女優を印象深く記憶しています。

不謹慎ですが素顔なら私でも勝負できるなぁと思うほどイメージが狂うもので、しきりに彼女たちに同情しました。ちなみにその両者の息子たちは、その後も再犯を繰り返しましたので、謝罪会見時の親の身なりと謝罪心の深さも関係ありません。

高畑淳子さんには現在進行中のドラマやCMがあるそうで、その責任を考えれば、スタッフや本人が、最小限の身だしなみを考えるのは社会人としての義務です。

私がこの場合にもっとも不愉快に感じるのは、「高畑淳子事件」が視聴率を稼げ、記事として稼げる風潮です。それを支える、彼女が何も反論できないのを良いことに、あることないことほじくり出された“報道”に、群がる人が多いことです。

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