日経平均は4月に1万3000円台めざす 調整があっても、下値は1万1000円程度か

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14年に向けて日経平均は1万4500円を目指す

ただ、東野マネージャーは「たとえ調整しても、日経平均は1万1000円を割り込む程度ではないか。今はリーマンショック後の安値である2008年10月安値6994円を起点に、二段目の上昇相場に入っている。調整後は2010年4月高値1万1408円から、11年11月安値8135円までの下げ幅の倍返しに当たる1万4500円前後を、来年に向けて目指す展開に入る」と見通しています。

景気刺激策と超金融緩和政策が効いている間に、成長戦略を実現させることで、実体経済を改善させられるでしょうか。「アベノミクス相場はまだ始まったばかり」です。それは文字通り、相場が始まったばかりということに加え、政策が成功するかわからないという危うさも意味しています。株式市場は、当面は金融相場の色彩を強めながら、業績相場への移行を模索する展開が続きそうです。

個別株を見ると、「もう上昇してしまった」、そう感じる銘柄も少なくないかもしれませんが、金融相場では、注目される相場テーマや業種が集中して買い上げられる特徴を持っています。まだ本格上昇局面に入ったばかりの銘柄が、多く残されています。

3月15日(金)に発売した『会社四季報プロ500春号』は、国土強靱化、金融緩和、円安などアベノミクスの政策の柱や、バイオ、シェール革命など、今、市場が拡大しつつある話題の相場テーマと、注目を集め始めている来期業績予想をもとに、500銘柄を厳選しました。是非、銘柄選びにご活用いただき、日本株の反騰を先取りして下さい。

『会社四季報プロ500編集長 岡本 享)

(撮影:尾形 文繁)

岡本 享 東洋経済 記者

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おかもと とおる / Tohru Okamoto

一橋大学社会学部卒。機械、電機、保険、海運業界などのほかマーケットを担当。2013~2015年『会社四季報プロ500』編集長、2016年「決定版 人工知能超入門」編集長、2018~2019年『会社四季報』編集長。大学時代に留学したブラジル再訪の機会をうかがう。

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