イタリア中部地震、最低でも120人が死亡 住民ら下敷き、助け叫ぶ声
[ローマ/アックモリ(イタリア) 24日 ロイター] - イタリア中部のペルージャ付近で24日未明(日本時間午前)に、マグニチュード(M)6.2の地震が発生した。山間部の街々が大きな揺れに襲われ建物が倒壊、住民らが下敷きになるなどし、レンツィ首相によると、これまでに少なくとも120人が死亡した。
地震が発生したのは24日0136GMT(日本時間午前10時36分)で、発生当時、大半の住民は就寝中だった。震源の深さは10キロメートル。首都ローマから東に約140キロ離れた一帯では住宅や建物が倒壊し道路が損壊した。ローマやボローニャ、ナポリなどでも揺れを感じた。
市民保護当局では、ラツィオ州アマトリーチェや同州アックモリなどの村々で死者が確認されており、主にラツィオ州やマルケ州で被害が出ているとした。
レンツィ首相はテレビ演説で「被災地の方々、住民、家族を含め、誰一人として見捨てるわけにはいかない。被災地に希望を取り戻すべく懸命に取り組む」と述べた。
被災地では軍が特殊な重機を使ってがれきを取り除く作業を進めているほか、ヘリコプターによる救助作業なども行われている。こうしたなか、政府は2億3500万ユーロ(2億6500万ドル)の緊急支援を決定した。
上空から撮影された写真によると、アマトリーチェではほぼ全域が崩壊。首長は国営テレビに対し「村の4分の3が消失した」とした上で、「がれきの下から助けを叫ぶ声が聞こえる。一人でも多くの救出に全力を挙げる」と語った。
アマトリーチェは観光名所として知られており、被害者や行方不明者の多くが観光客とみられている。ある住民は「休暇シーズンで多くの若者や人々が訪れていた。あさってにはお祭りが開かれる予定だったのに」と述べた。
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