ヴィレッジヴァンガード、大赤字脱却なるか

雑貨チチカカを売却でも見えぬ復活の道筋

ヴィレヴァンの異なる商材を並べて陳列する売り方は、今でこそ珍しくなくなったが、この会社が創業した1986年当時としてはかなり斬新なアイディアだったと言える。

生活必需品とは言いがたい商品が大半だが、プレゼントを持ち寄るパーティでは間違いなくウケそうな、ユニークな商品の数々が、決して安くない価格で売られている。

急成長ゆえのひずみが露呈

ヴィレヴァンはまだ店頭登録制度があった2003年4月、創業17年目にして店頭登録を果たした。当時121だった店舗数は2012年8月末時点で395に達し、その後は一進一退を繰り返し、今年8月20日時点では391にとどまっている。

上場した当時、87億円だった売上高は、直近の2016年5月期には467億円へと増えた。売上高に限れば、上場からの13年間はほぼ右肩上がりの成長を続けてきたといえる。

だが、利益の方はここ数年苦戦が続いている。ターニングポイントになったのは2013年5月期。2009年2月以降、直営店の既存店売上高は昨対比で断続的に前年割れが続いていた。2012年4月以降は新規出店も含めた全店でも慢性的に前年割れを起こすようになった。

このため、既存店のてこ入れに重心を移し、新規出店を抑制する一方、抜本的に在庫管理体制や評価方法を変更。この結果、2013年5月期に46億円の在庫評価損が発生し、最終赤字に転落している。2014年5月期は営業損益段階から赤字に陥っている。

約2年かけてヴィレヴァンの立て直しが一段落すると、今度はチチカカが火を噴いた。チチカカはヴィレヴァンが2007年5月に買収したエスニック雑貨の輸入販売会社で、買収時点では店舗総数31、売上高は9億5800万円だった。

チチカカは中南米をモチーフとしたオリジナルデザインの製品を海外で委託生産し、安く販売するビジネスモデルが当たり、大量出店へと舵を切る。結果、2015年5月末時点の店舗数は147、売上高は85億2000万円へと急成長を遂げた。再建中のヴィレヴァンに代わり、ほんの一時期ではあるが連結収益を支えた時期もある。

だが、2013年以降は円安の進行で製造原価が急騰し、採算が悪化。これを規模の成長でカバーしきれなくなると商品開発力が低下。店が魅力を失って客離れが起き、2014年5月末時点で大量の在庫が問題になる。そこで、翌2015年5月期は仕入れを抑制し、セールによる在庫処分を優先したが、これがさらなる客離れを引き起こす。

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