試験勉強はスマホで、暗記ツールの“新定番" その名は「スマレコマーカー」、ナカバヤシが発売

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後で強調箇所などの印も書き込める

スマホに取り込んだ後は、編集機能を使って強調箇所や忘れやすい項目を、ペンツールで書き込むことも可能。データにはタイトルやタグを付けられるので、日本史、世界史、英単語などと分類でき、簡単に検索も可能だ。 

暗記作業は小まめに何度も繰り返すことが必要になる。電車やバスの中で教科書や参考書を引っ張り出して、赤いシートを重ねて見るのは面倒だ。だが、このデジタル暗記帳であれば、片手で操作できるので、場所を選ばず、極端にいえばトイレであろうと学習できる。資格取得を目指す社会人の中には、周りに隠して勉強している人もいるようだが、これならスマホを使っているようにしか見えないので、こっそり勉強するのにも、もってこいだ。

囲むだけでスクラップできるペンが15万本のヒット

ナカバヤシは、文具市場が縮小していく中、近年はデジタルとアナログの融合を図る事務用品の開発を進めている。2012年4月にも、手書きのメモや資料、雑誌、新聞などを専用マーカーで囲むだけで簡単にスクラップできる「スマレコペン」を発売。わずか9カ月で15万本強を出荷するヒット商品となった。これは店頭での小売りだけではなく、ほかとはちょっと違った「とんがった」商品を贈りたいと考える企業の粗品需要をも掘り当てたことが大きいようだ。

同社はほかにも「スマレコスタンプ」や「スマレコノート」「スマレコダイアリー」などをシリーズとして出している。来14年3月期はこれらのシリーズ製品で約5億円の売り上げを狙っている。

筑紫 祐二 東洋経済 記者

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ちくし ゆうじ / Yuji Chikushi

住宅建設、セメント、ノンバンクなどを担当。「そのハラル大丈夫?」(週刊東洋経済eビジネス新書No.92)を執筆。

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