ボールペン次第で仕事の効率はグンと高まる 文具のカリスマがこっそり教える厳選3種

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水性ゲルインクだがすぐに乾き、 筆跡を台なしにしない

■ぺんてる「エナージェルユーロ」

私が水性ゲルインクボールペンの中で気に入っているペンのひとつが「エナージェルユーロ」だ。水性ゲルインクなのに、筆跡の乾きがすこぶる速い。

実はこのペンは、欧米で大変人気がある。左利きの方は書いた筆跡の上にどんどん手が移動していく。エナージェルユーロはそうした書き方でもインクがすぐさま乾くので、筆跡を台なしにしない。左利きの多い欧米でその点が特に評価されているという。

安定感のある滑らかさ

そのインクの速乾性に加え、私はキャップ式という点をことのほか気に入っている。

しかも、これはリフィルが交換できない使い切りタイプ。そのため、ペン先は口金に完全に固定されている。ノック式だと口金から ペン先が出たり入ったりするため、ほんのわずかだがクリアランススペースを設けている。

そのため、ペン先のがたつきを感じることがある。私はそれがとても気になる。特に滑らかインクだと、せっかくの滑らかさも台なしになりかねない。

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書いた直後にこすっても、インクがにじまない

その点でエナージェルユーロはその心配がまったくない。エラストマー製のサラサラとしたグリップを握り、ペン先を紙の上に添えると、ペン先と紙の間に一瞬だけ油性のようなクッション性を感じる。

そして次の瞬間、ペン先を走らせると一転してスムーズになる。その感触が実に心地良い。

脳とペン、そして紙が一体となり、脳で生まれたアイデアが淀みなく流れていくのを感じる。それを支えているのが、実はペン先の完全固定なのだと思う。

ボール径は、1.0mm、0.7mm、0.5mm、0.35mmがあるが、私は0.7mmがお気に入り。そのブルーは発色がとても良い。

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