1964五輪ブレザー巡る「暗闘」を知っているか

国の威信をかけた「日章旗ブレザー」誕生秘話

リオの開会式のときに選手団が着用していたのは、1964年東京五輪の赤いブレザーにオマージュをこめたデザインだった!?(写真:AP/アフロ)

リオ五輪の開催式で日本選手団が着用する赤いブレザーと白いトラウザースは、1964東京五輪の赤いブレザーにオマージュをこめたデザインのように思える。製作したのは高島屋。素材は機能性や暑さを考慮して、ストレッチニットや吸湿速乾性に優れた高機能素材を使用しているらしい。

「犬猿の仲」であったふたりの”攻防”

当記事はByron(運営:INCLUSIVE)の提供記事です

東京五輪で製作されたブレザーは日章旗ブレザーと呼ばれる。国の威信をかけた一着であったことが判る命名だ。この服のデザインは、ブレザーの名前を一般的に知らしめたVANの石津謙介だと思われている方も多いだろうが、望月靖之という人物であったことは案外知られていない。

しかも石津と望月は犬猿の仲であったという。五輪のブレザーを巡って、ふたりの間に何が起こったのだろう?

望月は神田三崎町でテーラー兼学生向き生協のような店を経営していた。そこに水泳ニッポンの名を世界に轟かせた古橋廣之進らが来て望月と親交を深めたことから、次第に体育界の重鎮らの知るところとなり、最初はアジア大会、さらにヘルシンキ、ローマ、東京五輪などで日本選手団の服装を請け負うようになったのである。

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