医師の就活は飲み会とコンピュータで決まる?

就職率“96%”のウラ側

前回までのコラムでは、医師は「金持ち」か「貧乏」かという観点でお話ししてきましたが、今回は医師がそもそもどのようにキャリアをスタートさせていくのか、についてお話したいと思います。一般の新卒大学生が行う企業へのアプローチ、いわゆる「就活」とはまったく違います。

ご存じのとおり、医師になるには大学の医学部を卒業して医師国家試験に合格することが必要です。とは言っても、合格すればすぐに患者を診られるわけではありません。医師免許を取ったら2年間は初期臨床研修というものをまず受け、その後、後期研修を3~4年経験します。

研修医と病院のお見合い、「マッチングとは?」

一昔前であれば、大学医学部の卒業と同時に出身大学の医局で研修を受けるのが一般的でしたが、大学医局制度への批判もあり2004年からはどこの病院で研修を受けてもよいことになりました。そのため医学部4年生くらいになると、一般の大学生と同じようにスーツを着て、いろいろな病院を回り自分で受験する病院を決めなければならないのですが、最終的に就職する病院については、「臨床研修マッチング」というシステムで決定されることになっています。このシステムは医学生と病院のお見合いみたいなものだと思ってください。

まず、医学生が自分の気に入った病院を順番に書き出し、それを病院側の希望と合わせることで、お互いよりよいマッチングを行おうというものです。そのお見合いの主催者が「医師臨床研修マッチング協議会」です。

これは一定のアルゴリズムに基づいてコンピュータ上で自動的に決定されるというもので、たとえば医学部の山田君がA病院を第1希望にしていても、A病院側が希望リストになければアンマッチとなり、第2希望、第3希望と病院側の医学生を取りたい順位を比べてシステム的に決めているというものです。

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