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紙-電子-ネットの融合で、書店はまだ進化する DNPグループが仕掛ける「honto」のホント

拡大
縮小

三位一体の付加価値の高い
サービスをさらに提供

DNPグループでは、今後もさらに、ハイブリッド型総合書店としてのサービスを拡充していく考えだ。

五味氏は「リアル書店の店頭で、紙の書籍と電子書籍を並べて販売したこともあります。そのような取り組みができるのも当社グループならでは」と説明する。

店頭で顧客から本の在庫について尋ねられた場合、その場ですぐに検索して店に取り置きをしたり、顧客の自宅に配送したりすることもできる。「honto」会員なら、さらに電子書籍での購入も選択できる。いずれも販売チャンスを逃すことがないだろう。

出版社と連携し、紙の書籍と電子書籍の機能を併せ持つ作品も生まれている。たとえば、1冊購入すると紙の書籍と電子書籍の両方が手に入る作品がある。家でじっくりと読みたいときは紙で読み、電車などの移動中は電子で読むといった使い分けができる。

今後はさらに、プリント・オン・デマンド(POD)を活用し、少部数の書籍などの販売にも対応していく。すでに「MJリバイバル」と呼ばれるラインナップも生まれている。これは、丸善書店・ジュンク堂書店のベテラン書店員が選び抜いた名著を復刻するプロジェクトで、絶版になっている書籍を買い切りで仕入れ、PODで印刷し販売するものだ。書店員が自ら「売りたい」と強く推す本だけに、本好きの顧客から早くも支持が集まっている。

岡氏は「『honto』は紙の書籍をデジタルに置き換えるのではなく、電子書籍、ネットストア、リアル書店が三位一体となって、これまでになかった、本との出会いを演出する新しい仕組みです」と話す。

その言葉どおり、新たなニーズを掘り起こし、出版市場を活性化し拡大するという点でも、「honto」への期待が大いに高まっている。

住所 : 〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町1−1−1
電話 : 03-3266-2111(代表)
WEBサイト: http://www.dnp.co.jp/
  http://honto.jp/