大京、穴吹工務店“獲り”の狙い

マンション管理戸数で日本一へ返り咲き

ライオンズマンション。日本でも一、二を争うほど有名な分譲マンションのブランドだ。業界大手の大京が手掛け、2006年まで29年連続で発売戸数ナンバーワンの実績を持つ。

その大京に、マンション分譲で往年の勢いは見られなくなっている。バブル崩壊以降、ジワジワと経営不振に追い込まれた大京は、産業再生機構の支援を経て05年にオリックスへ傘下入り。その後は量的な拡大を志向しなくなったからだ。

だが、“眠れる獅子”は戦いの舞台を変え、その存在感を発揮している。

大京は3月11日、「サーパス」ブランドのマンションを手掛ける同業中堅の穴吹工務店(本社・香川県高松市)を4月1日付で完全子会社化すると発表した。大京が4.72%を出資し、穴吹工務店の全株を持つジェイ・エル・ケイから307億円で、穴吹工務店株をすべて買い取る。

マンション分譲では全国4位へ

不動産経済研究所のまとめによると、大京が12年に発売した分譲マンション戸数は3130戸と全国6位、穴吹工務店は1376戸で同15位。両社を合算すると野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンスに次ぐ4位に躍り出る。大京が東京、大阪、名古屋の3大都市圏での開発を得意とするのに対し、穴吹工務店は西日本を中心とした地方中核都市に強みを持つ。顧客がうまくすみ分けられ、資材調達などの面で規模のメリットが働く。

穴吹工務店は傘下に建設会社や設計・監理会社を持つ。大京にとっては力を入れ始めたリノベーションやリフォームの分野で、技術系スタッフの拡充を図る狙いもある。さらに、両社とも仲介子会社を抱えているが、大京は東日本中心、穴吹工務店は西日本中心に営業店舗を展開してきた。今後は地域的な補完が期待できる。

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