夏休み「ポケGO」禁止!そんな学校は過干渉? 「学校外の行動規制」は古くて新しい問題
学校は、児童・生徒の学校外の行為をどこまで規制できるのか、これは古くて新しい問題です。
古くは、いわゆる「3ない運動」という運動がありました。これは、バイクの免許をとらせない、買わせない、運転させないというものです。免許をとると学校から処分を受けることもあり、裁判になったケースもあります。中には最高裁まで争われたものもあります。
新しい問題としては、高校生が学校外で政治活動をすることを許可制や届出制にできるかという議論があります。これらは親の権利・義務や子どもの権利との兼ね合いで問題となります。
従わない子どもを不利益に扱うことは認められない
今回の問題について考えてみると、「ポケモンGO」については、立ち入り禁止区域への立ち入り、歩きスマホなどが問題となっていますが、ゲーム自体が違法なわけではありません。健康や安全を害するとも言えません。
ですので、安全な遊び方や、立ち入っていい区域とそうでない区域を子どもに伝えるなどして、親が適切に対処することは十分に可能なのではないでしょうか。
学校が教育的観点から使用方法を注意するのはいいとしても、禁止したり、強制的にアンインストールさせたりすることはやりすぎでしょう。
したがって、アンインストールなどの措置に従わない子どもを、学校側が不利益に扱うことも認められないと考えます。