外資系コンサルパパの「お受験」攻略法 父子で乗り切る「お受験マネジメント」の神髄

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とにかくやることが多いように見えますが、実は求められている内容はシンプルです。つまるところ、家でどれくらい家事の手伝いをしているか、親はどれくらい子どもに物事を教えているか、ということです。極端な言い方をすれば、子供というフィルターを通して、両親が見られてるようなものだと思います。ですから、学校側は子どもたちに何を求めているのか、そういうことを考えて答えを出すのがマネジャーである親の役目です。ビジネススキルでいえば、「提案力」ですね。提案力というのは相手の現状を理解して、相手の悩みが何なのかということを把握し、それに対する解決策を立てる力のことですから。営業やプレゼンを経験したことがあれば誰でも習得できる力です。

小学校受験に落ちたら9割は親のせい!

――では、小学校受験で占める親の要因はかなり高いというわけですか。

ええ。小学校受験で言えば、多分9割の要因は親にあると思います。もし、小学校受験に落ちたら、それは子どもではなく「親が落ちた」と言っていいと思います。子供のポテンシャルはあまり関係ありません。そこから、子どもの要素が大きくなってきて、中学受験が5割か6割ぐらい。大学受験では多分1割ぐらいですかね。

――でも牧田さんのような「お受験パパ」はあまりいないんじゃないですか?

いえいえ!「お受験パパ」は非常に多いですよ。平日でも塾に子どもを迎えに来る親の2~3割はお父さんです。週末の模擬試験となると、半分以上お父さんですね。

皆さん、目つきは本気ですよ。特に週末の模擬試験が終わる頃には、塾の近くの駐車場は軒並み迎えの車で満車です。塾から出てきた子どもにお父さんが「どういう問題が出て、それに対してどういうアプローチしたんだ」って聞きながら帰っていきます。それはそれでいいコミュニケーションだと思います。

塾に来ているお父さんに限らず、京都大学時代の友人と話していても、大半が教育には熱心です。「おまえの息子はどこ受けるんだ」とか、「どういう塾でどんな勉強してるんだ」とか、そんな話ばかりです。

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