トヨタ、「トップ1人体制」からの脱却 「事業別」の視点で、社内組織を大改革

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新会長に内定した内山田竹志・トヨタ自動車副会長

ユニットに分割することで、レクサスは50万台、先進国は400万台、新興国は300万台の“会社”となるため、再び適正規模からの成長を図れるというわけだ。

レクサスに関しては、従来から開発から販売まで一任するバーチャルカンパニー方式で運営してきたが、それが比較的順調に成果を出しているという判断も導入の決め手になった。内山田竹志副会長(6月から会長)は「生産は生産、開発は開発でそれぞれ頑張る機能別組織はトヨタの強さ。ただその強さを残しながら、(機能を包括的に運営する)事業別組織の視点をもっと入れたい」と言う。

2012年(暦年)、世界販売台数で過去最高を記録するとともに、世界シェアトップの座も奪還したトヨタ。新組織体制の導入で首位固めを目指す。

(撮影:風間 仁一郎)

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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