フランスの観光はテロで大打撃を受けている

イベントは次々に中止、パリの街も閑散

セーヌ川沿いに造られた人工砂浜「パリ・プラージュ」を歩いて警備に当たる警官たち ©Kiyori Ueno

世界最大の観光立国であるフランスが相次ぐテロの影響で大きな打撃を受けている。観光客の数がピークを迎える夏のバカンス・シーズンだというのに、非常事態宣言が続くフランスでは警戒モードが続き、パリ市内は驚くほど閑散としている。

夏のシーズンにフランス各地で開催される予定だったイベントも次々と中止になっている。観光はフランスの一大産業だが、観光客が安心してフランスを訪れるようになるまでの道のりは長そうである。

遊覧船の乗客は半減した

パリのセーヌ川の遊覧船「Bato Bus」の乗り場。例年よりはるかに少ない観光客だという。©Kiyori Ueno

パリ市庁舎近くのセーヌ川遊覧船 「Bato Bus」の乗り場では、列を作って遊覧船を待っていたのは6人ほどの観光客。乗り場にある遊覧船チケット販売ブースで働く男性によると、2014年の夏には200人乗りの「Bato Bus」は8隻の遊覧船を運行しており、船はいつも満員だった。

昨年は運行する遊覧船の数が5隻に減り、今年は4隻に減少。乗客数も半減したという。「通常の夏なら乗り場では何十人もの観光客が列を作って待っているけれど、今はご覧のようにほとんどいない。こんな夏の真っ盛りなのに」と話す。

遊覧船の乗り場で待っていたイギリス人の旅行客28歳のキム・スワンさんは母のサラさんと10日間の夏休みでパリとフランス北西の町オンフルールに来た。パリには1週間ほど滞在する計画だったが、テロの危険があるため結局1泊だけにしたという。

「パリ行きはキャンセルしようかと思ったが、1週間の予定を短くして1泊だけにした」と言う。「エッフェル塔の周辺など人が多くいるところでは大丈夫かなととても不安だった」

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