深刻化するサザエ密漁、摘発10年で急増

漁獲高減少の中で関係者悲鳴

漁業権を持たない人がサザエやアワビを採る行為は密漁です(写真 :スミスジョージ / PIXTA)

漁業権の侵害に注意

福井県内沿岸で漁業権を持たないレジャー客らがサザエやアワビ、ウニを採り、県警や海保に摘発されるケースが近年増加している。

昨年は55件79人が摘発され、人数は10年前に比べて2・7倍に増えている。漁業権を持つ県内各漁協が、違法行為に対する姿勢をより厳しくしていることが背景にある。稚貝の放流など資源育成に努めるものの漁獲高の減少は続いており、漁協関係者は「サザエ1個でも密漁は密漁。漁業権の侵害になるので注意してほしい」と呼び掛けている。

県の調査によると、2005年に29人だった摘発は年々増加し、12年は107人、14年は108人と100人を超えた。昨年は79人に減少したものの、今年も夏のレジャーシーズンを迎えて県警、海保、県いずれもが海上、陸上双方からのパトロールを強化している。

摘発増加の背景には、漁協の違法行為に対する厳格化がある。密漁は被害者に当たる漁協の告訴が前提となる親告罪。これまでは漁家民宿を経営する漁業者を組合員に抱える漁協側が、宿泊客が貝類を採っても客離れを懸念し告訴を見送る例が多かった。

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