マレーシアの娯楽大手、ゲンティンに投資する オリエンタルランドを上回る成長力

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9
拡大
縮小

ここまで、インドネシアやタイについて解説をしてきましたが、今回はマレーシアのオススメ銘柄について解説します。

マレーシアは、1人当たりGDPが1万ドル以上と、タイの2倍、インドネシアの3倍程度で、ASEAN主要国の中でシンガポールに次ぐ経済発展を遂げている国です。私は自身の投資のための調査や、資産運用のアドバイスをしているお客様の海外移住・海外不動産投資についての情報収集をかねて、ここ2年ほど、毎月のように東南アジアに出張しています。

クアラルンプールとバンコクには、明確な差がある

その中で、よく感じるのは、マレーシアの首都KL(以下、クアラルンプール)とタイの首都バンコクの間に、新興国と中進国の「分岐ライン」があるということです。バンコクでは市の中心部で、落ち着いて散策でき、屋外で飲食を楽しめるような場所はまず見当たりません。その点、たとえばKLのKLCC地区やブキット・ビンタン地区であれば、車もそれほど混み合っておらず、静かなうえに、歩道もゆっくりと散策できるだけの余裕があります。最近は、屋外カフェも見かけるようになってきました。

KLを中心として、世界的にみても、中進国と呼ばれるところまで発展してきているマレーシアでは、タイやインドネシアのように基礎的な産業や製造業、小売業だけではなく、サービス業も含めて投資対象としていくべきでしょう。

次ページ1人当たりGDPが1万ドル超で、はやるビジネスとは?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT