「おやじネットワーク」を活かし”集団出世”を

多様な人を集め、共創せよ

男女雇用機会均等法の施行から27年が経ち、ビジネス界で女性と男性が競うのは当たり前になりつつある。しかし、他の先進国と比べると、日本の女性管理職の比率は低いままだ。「なぜ女性は出世できないのか」「どうすれば女性は出世できるのか」――。『抜擢される人の人脈力』の著者である岡島悦子プロノバ社長が、自らの半生やヘッドハンターとしての経験を基に、 出世のために知っておくべき掟をつづる。

 ※ 前編はこちら:「おやじネットワーク」に食い込むメリット

人脈を仕事に使うのは、アンフェアではない

今回も前回に続いて、「おやじネットワーク」に食い込むことのメリットについて語ります。

私が「おじさんたちはみんな独自のネットワークを複数持っている」と気づいたのは、社会人になってすぐのことでした。三菱商事に入社して配属された部署の上司たちから、それを垣間見ることができたからです。

幸運なことに、その部署には私と年齢の離れた上司や先輩ばかりで、しかも非常にリベラルな方が多かったこともあり、折に触れて集まりに混ぜていただけました。すると同期入社はもちろん、「同じ寮の出身」「大学が同じ」「勉強会をしている」などの縁でつながったたくさんのネットワークの存在が見えてきたのです。

彼らはそのつながりをビジネスに大いに活用していて、たとえばハーバード留学時代に培った人脈に、電話1本するだけでビジネスに有益なアドバイスをもらったり、新しいビジネスが生まれたりしています。

こんなふうに人のつながりを利用して仕事をすることに対して、「ずるい」という印象を持つ方もいるかもしれません。あるいは売り上げなどの「数字命」の会社では、人と人のつながりなど無意味に思えるかもしれません。

しかし数字は人間の活動の結果です。その数字を達成する方法のひとつとして、人の力を借りることは有効な手段であり、決して汚いことでもアンフェアなことでもありません。もし自分一人で目標の売り上げを達成できないのであれば、上司にそのやり方をコーチしてもらうことがあってもいい。仕事ができる人は、みんな他人の力をうまく引き出して、何倍もの成果を出しているのです。

だからこそおやじネットワークに入ったほうがいいのですが、すべてのオジサンたちが私の元上司たちのように、若い女性をすぐに仲間に入れてくれるかどうかはわかりません。信頼を得るまでには、覚悟と努力とある程度の時間が必要です。それならその間に、女性同士で仕事の有意義な情報を教え合うヨコのつながりをつくればいいと思います。

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