今が行き時!自由旅行解禁のロシアが熱い 円高のこの夏行きたい「ディープな旅」

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あと、建物が完全にヨーロッパ。日本から飛行機で一番近いロシアのウラジオストクに着いた途端、宮崎アニメの「魔女の宅急便」みたいな光景が見られます。色合いは若干地味だけど、おとぎの国のようなヨーロッパ風の木造の建物が並んでいます。人々は白人のロシア人が多いです。内陸に行くと少数民族が増えてきますけど、シベリアでも大都市は大体ロシア人です。

日本人の舌に合う料理が最大の魅力

素朴な味の料理は日本人の口にもあう

ロシアの一番の魅力は食べ物だと思っています。食事のスタイルはプレートの上に主食のパンがあり、野菜やお肉があるというヨーロッパ風のスタイルですが、味は日本人が大好きな味なんです。素朴で、野菜が多い健康食。社会主義だった影響もあるかもしれないけど、自分の畑を持っているロシア人が多く、週末はいつも野菜を食べる習慣があるんです。

一番よく食べるのは赤かぶや紫キャベツの酢漬けにイワシを入れて、サワークリームを上からかけたサラダ。それが一般的なサラダです。赤かぶをスープにしたらボルシチです。ボルシチは要するに赤かぶのシチューです。現地のボルシチはさらっとしていて、クリームが乗っている。実にさっぱりしています。それからキノコをものすごくよく食べます。特にシベリアでは多い。よく採れるんでしょうね。

肉料理もありますが、アメリカや他のヨーロッパ諸国よりも野菜料理が豊富なことは特徴です。特に寒い中で保存させるので、酢漬けとか漬け物系のバリエーションが多い。さらに調理法も、「なんでこんなに優しい味なんだろう」というくらいの味付けにするんです。東南アジアやインド料理のような刺激は全くありません。シベリアの料理はどれも家庭料理の延長なのかもしれません。それほど洗練されておらず、カフェの料理も手料理です。その一方でピザのチェーン店もあるし、マクドナルドなどファストフードの店もひととおりあります。

また、飲み物・お酒も魅力です。ビールはヨーロッパビールなので日本よりも美味しい。たまに酔っぱらいはいますが、絡んできたりはしません。

もうひとつの魅力は大自然です。日本とは全然違います。森の美しさがあるんです。それから川での釣り。釣りマニアの日本人がマスやサケを釣りにシベリアの川へ行く、なんて話も聞きます。

シベリアでは週末になるとみんな車で郊外に行って、農作業をやる習慣があります。自分の畑を持ち、そこで獲れた野菜を家で食べるという生活です。自然の美しさがカナダ・ロッキーと似ているため、自然が好きな人には向いていますね。

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