ポケモンGOの安全対策は、十分といえるのか

ユーザーの「自己責任」、どこまで成り立つ?

「ポケモンGO」の大ヒットは、ARゲームについて様々な問題を提起していくきっかけになるだろう(撮影:今井康一)

日本で「ポケモンGO」がリリースされたのが7月22日のこと。リリース当初に比べれば少しブームも落ち着いてきた印象があるが、8月に入ってからも、まだまだ「ポケモントレーナー」としてスマホの画面に見入っている人は多い。「ポケモンGO」は、位置情報を活用したAR〔Augmented Reality(拡張現実)〕ゲーム。この特殊性もあり、ユーザーはスマートフォンを持って街を歩き回ることになる。一般的なゲームのように、スクリーンの中だけで完結しないことが、特徴的だ。

今回の免責事項の内容は、やはり珍しい

「ポケモンGO」を配信するNiantic,Inc(以下、ナイアンティック社)も、利用規約の中でこうしたことを意識した免責条項を入れている。以前の記事(「ポケモンGO」利用規約に仕組まれた"ワナ")でも紹介した「安全なプレイ」という表題がつけられた条項だ。この条項において、「本サービスの利用中に被る可能性のある損害」に関し、「健康保険、損害賠償保険」はもちろん、「災害保険、人身傷害保険、医療保険、生命保険」についてもユーザーの責任において維持することに、同意するものとされているのだ。

どのようなサービスを提供する事業者でも、最大限自社の責任を回避する姿勢を持つことは当然だ。しかし、保険にまで言及する内容の規約はあまり見かけない。フリマアプリを運営するベンチャー企業、メルカリで法務を担当する岡本杏莉弁護士は「事業者の免責規定が利用規約に定められていることは一般的。ただ、医療保険や生命保険への加入に同意することを明記するゲームの規約は珍しく、ARゲームという特殊性に配慮したものだと考えられる」と話す。

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