日経平均続落、先物売りで下げ幅300円超

「日銀買い支え」の効果も限定的に

 8月3日、東京株式市場で日経平均は続落。低調な米経済指標を背景に米国株が下落したほか、一時1ドル101円割れとドル安/円高方向に振れた為替が重しとなり、序盤から売りが先行。写真は東京証券取引所で2012年7月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。低調な米経済指標を背景に米国株が下落したほか、一時1ドル101円割れとドル安/円高方向に振れた為替が重しとなり、序盤から売りが先行。後場に入ると先物市場への断続的な売りで下げが加速し、日経平均は一時334円安と軟調に推移した。TOPIXの下落率は前日比2%超となった。

日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ増額に伴う需給の引き締まりが下値を支えるとの見方は多いが、明確な効果が見られず、失望売りにつながった。海外年金による資金流入が観測されたほか、国内勢の買いも指摘されたが、いずれも下値を拾う動きにとどまり、株価の押し上げにはつながっていないという。

東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏は「前日の欧米株の下げに加え、アジア市場も株安が目立っており、国内の企業決算を淡々と織り込む中で外部環境の悪化に押されている。8月は来週の飛び石連休やお盆休みもあり、上値を買う動きにはなりにくいようだ」と指摘した。

後場には、財務省と金融庁、日銀が午後3時から財務省内で会合し、国際金融市場について意見交換すると伝わった。日経平均は同報道を受けて買い戻しなどで下げ一服感を強めたが、戻りは限られ、引けにかけて再び軟化した。

個別銘柄では、カシオ計算機<6952.T>が年初来安値を更新。2日発表した2016年4─6月期の連結業績は営業利益が同21.6%減の71億円となり、さえない業況を嫌気した売りが出た。前日にストップ高となったニッセン<8248.T>は7&iHD<3382.T>との交換比率にさや寄せし、ストップ安となった。

半面、2016年4─6月期の好決算を発表したヤマハ<7951.T>や三菱商事<8058.T>はともに大幅反発。7月既存店売上高が18.1%増となったファーストリテ<9983.T>や、日経平均構成銘柄への採用が発表されたファミリーマート<8028.T>も買われた。

東証1部騰落数は、値上がり167銘柄に対し、値下がりが1757銘柄、変わらずが46銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16083.11 -308.34

寄り付き    16227.28

安値/高値   16056.67─16275.34

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1271.98 -28.22

寄り付き     1282.43

安値/高値    1269.77─1284.27

 

東証出来高(万株) 224069

東証売買代金(億円) 24585.83

 

 

(杉山容俊)

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