メールでバレまくる「デキない人」の3大欠点 仕事もプライベートも…あなたは大丈夫?

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では、「仕事のIQ」を高めるには、どんなメールを書けばいいのか。

まず、これからメールを書くときは、「文字量は半分」にして、文章の無駄な贅肉をカットしまくろう。贅肉だらけで内容の薄いブヨブヨな文章は、「ライザップ」(ダイエット・ジム)に送り込んでシェイプアップさせようではないか。

6つに割れた腹筋と鎖骨、そしてS字ラインのはっきり見えるような構造的でスリムな文章ひとつで、あなたの「仕事のIQ」への評価は大きく変わるのである。

「メール返信の不義理」で損していませんか?

もうひとつ、今日からできることは、とにもかくにも「即リプライ」を習慣づけることだ。

メールの返信をしない不義理があると、いざ将来何かお願い事をしなければならないときに、それが心理的な負い目となり、「しまった! いまさら連絡できん!」と地団太を踏むことも少なくない。

次々とメールが舞い込んでくる昨今、一度後回しにしたら最後、返答していないメールの山に埋もれてしまう。すると、メールを返信する頻度よりも新たにメールを受け取る頻度のほうが高いので、結果的に未読メールだらけになり、戦意を喪失して「すべて読まない」というヤケクソ強硬策に出てしまう恐れもある。

親愛なる読者のみなさん、思い立ったが吉日、いますぐ返信せずに溜まっているメールに返事を書こう。

私が世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚から学んだシンプルな真理、それは、「『メールの文字数を半分』にして『とにもかくにも即リプライ』する人が結局は、さっさと出世していく」ということである。

「メールを短く、速く返せ」ということ自体はよく言われることだ。しかし、「たかがメール1本」に、大切な「基本的仕事能力」の多くがあらわれることを肝に銘じたい。

結果として、メールを制するものが出世を制するのである。

(イラスト:岸 潤一)

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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