安い靴ほど「靴磨き」をサボってはいけない 若いうちに覚えておきたい「靴メンテ」のワザ

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オキテ1 靴磨き用の布は、手芸店で買う

まず靴磨きをする前に用意しておきたい道具は以下の6つとなる。「馬毛のブラシ」と「豚毛のブラシ」。保湿と補色のための「シュー(靴)クリーム」。汚れ落とし用の「クリーナー」。磨き用の「コットンのネル生地(コットンネル)」。そして鏡面磨き用の「ワックス」だ。

「結構多いな…」とひるんだ方もいるかもしれないが、すべて集めても4000~5000円で済む。これらの道具は靴屋や百貨店、雑貨店などで買えるが、磨き用の「コットンネル」だけは、そこで選ばないほうがいいという。

「靴磨き専門の布が売られていますが、高いんです。20センチ四方で1000円近くします。しかし、『ユザワヤ』などの手芸店に行けば、1m四方のコットンのネル生地が同じ値段で買えますからね」(堀江氏)

場合によっては、去年の冬にユニクロで買って着倒したネル生地のシャツでも代用できる。が、たいてい柄が濃い目のチェックなので、クリームの色や汚れが見えにくくて使いづらい。そもそもネルシャツは今年の冬も活躍できるはずなので、やはり手芸店で買ったほうがお得だろう。

靴ひもは外さずに汚れを落とす

オキテ2 しっかり汚れとクリームを落とす

靴磨きは化粧に例えられる。化粧でもしっかり洗顔して、顔の汚れを落とした状態からはじめる。革靴も同じ。最初に靴についたホコリやすでに塗られているクリームを落とし、「スッピン」の状態にしてやることからがスタートだ。

具体的には、まず馬毛のブラシで、靴全体についたホコリやゴミを落とす。馬毛のほうのブラシを使う理由は、馬毛のほうは毛足が細く、しなやかであるため。靴の細かな隙間にまでブラシが届き、ほこりを落とすのに向いている。

その後、靴に残った古いクリームを落とす水性のクリーナーを、コットンネルに3、4滴ほどつけて靴全体をなでまわすように拭いていく。拭いていくうちに、いったんしっとりとした靴の表面が乾いてきたら終わりだ。

「この時に使うネル生地は、まず幅を手の指先から第二関節くらいまでにする。あとは数十センチくらいの細長い形にしておくと使いやすいです。これを利き手の人差し指と中指に巻きつけるようにして使うと、クリームを落とすのも塗るのも使いやすいです(1ページ目の巻頭写真を参照)」(堀江氏)

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