徳洲会、「大物側近クビ」で広がる内紛 追撃第3弾!日本最大の医療グループに激震

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日本最大の医療グループ、徳洲会で激震が続いている。

2月13日午前11時から神奈川県鎌倉市の湘南鎌倉総合病院15階で開催された、一般社団法人徳洲会の社員総会。そこでは、創始者・徳田虎雄氏の側近であり、徳洲会の専務理事を務めていた能宗克行氏の理事解任議案が可決された。

東洋経済オンライン2月4日付配信「徳洲会、日本最大の医療グループに走る激震」、および週刊東洋経済2月16日号(2月12日発売)「経営陣の内紛が勃発、巨大病院グループの闇」で既報の通り、大学卒業後33年間、徳洲会に携わってきた能宗氏は昨年5月、医療法人徳洲会の専務理事及び事務総長を解任されている。

二男の政務官辞任に続き、ファミリーと側近の内紛露呈

今回、病院側は能宗氏に対し、一般社団法人徳洲会の専務理事についても不正出金や暴力団との交際疑惑を理由に解雇を通告。13日の社員総会では、議決前に能宗氏に37分間の弁明の機会が与えられた。

大物側近の解任というだけでなく、折しも徳田虎雄氏の二男で衆議院議員の徳田毅氏が国交省・復興庁政務官を辞任(2月4日付)。毅氏が過去に起こした女性スキャンダルが報じられたり、元自由連合の清算に絡む巨額融資問題が取り沙汰されたりしていただけに、社員総会は徳洲会グループ2万7000人の注目を集めていた。

しかし、虎雄氏の家族らが理事長を務める医療法人や社会福祉医療法人が圧倒的多数を占める社員総会では、波乱もなく、28法人のうち、2票の棄権だけという賛成多数の結果に終わった。

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