生産量が減っても、経済成長はできる 知ってるつもり!?読んでナットク 経済学「キホンのき」

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

 野菜で、経済成長を考えてみよう(都内のイトーヨーカドー;撮影:今井 康一)

 

この連載の一覧はこちら

経済成長に生産性の向上が重要であることは、多くの人が認識している。しかし、「生産性の向上」の意味が誤解されていることも多い。「サービス業では経済発展は難しい」という思い込みも、こうした誤解から生まれている。

生産性の向上の例としては、より進んだ技術を使ったり、最新式の設備を投入したりすることで、製品の生産量を増やすことや、生産費用を引き下げることがすぐに思い浮ぶ。このため科学技術の研究開発が強調されるのだが、量的な拡大に目を奪われると、経済を誤った方向に進めてしまう恐れがある。むしろ旧式な技術に戻って生産量が減少することにより、経済成長が実現することもあるのだ。

次ページ技術的には最初の状態に戻ったのにGDPが増える
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT