「子なし女性」が抱く罪悪感と虚脱感の正体

「仕事」と「結婚・出産」は二者択一だった

時代は変わってきましたが…(写真:Fast&Slow / PIXTA)
「ノンママ」とは、いろいろな事情で、子どもを持たない人生を選択した女性のこと。この夏、「ノンママ」をテーマにした書籍と連続ドラマが誕生しました。
書籍は香山リカさん著『ノンママという生き方~子のない女はダメですか?~』(幻冬舎)で好評発売中。ドラマは『ノンママ白書』。主演は鈴木保奈美さん、東海テレビ・フジテレビ系で、8月13日(土)スタートです(毎週土曜 夜11時40分予定)。
なぜ「子どものいない人生」を選んだのか。理由はもちろん、ひとりひとり違います。でもその中で、やはり一番多いのは、「仕事を優先してたきから」ということではないかと、「『子なし女性』の誰にも言えない本音と葛藤」(7月21日配信)に続いて、香山さんは考えます。

いまだに突きつけられる「仕事か子どもか」という選択肢

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

現時点ではまだまだ、「子どもを持つと働くのはむずかしい」という雰囲気や仕組みが続いていることはたしかだ。

さらに、現政権は育児や介護をなるべく「家族」で担ってほしい、と考えているようにもみえる。そうなると、いくら表立っては「ワーク・ライフ・バランス社会の実現で女性も仕事を続けましょう」と言っても、実際には「誰も育児や介護を担ってくれないし、私が退職するしかない」という状況に追い込まれる女性が減るとは考えにくい。

しかも、現時点でワーク・ライフ・バランスの考え方や制度を率先して導入しようしているのは、官庁、大企業、病院、教育機関など、どちらかと言えば意識が高く、進歩的な考え方の人たちが多くいそうな組織が中心となっている。中小企業や小売店などでは、経営者から「子どもができたら残業したくない? そういう人には辞めてもらわなきゃね」などとはっきり言われている女性たちも、まだまだ少なくないのだ。

そんな現状では、「子どもができたから退職」という女性と同様、それ以前に「仕事ができなくなったら困るから、子どもを持つことはまだ考えられない」と結婚、妊娠、出産をためらう女性たちが減らないのも、ごく当然のことと言える。

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