大谷吉継の覚悟に迫る「関ケ原屏風」の見所

真田信繁に影響を与えた義理の父

図屏風などで大谷吉継と天下分け目の戦いを紹介する特別展「大谷吉継と西軍の関ケ原」=22日、福井県敦賀市

敦賀城主大谷吉継と、負け戦となった天下分け目の関ケ原の戦い(1600年)をめぐるドラマに迫る敦賀市立博物館(福井県敦賀市)の特別展「大谷吉継と西軍の関ケ原」が23日、同館で始まった。吉継が西軍についた理由から合戦に臨む戦略、潔い覚悟まで、江戸期の軍記や書状など約40点を並べ解き明かしている。

吉継の人物像を多面的に知ってもらいたい

吉継は1589年から、関ケ原の戦いで自刃する1600年までの敦賀城主。NHK大河ドラマ「真田丸」では、主人公真田信繁の義理の父として、信繁に大きな影響を与える人物として描かれ関心が高まっている。

展示は4章構成。第1章では吉継が東軍の徳川家康とも近い関係であったことに触れ、秀吉への恩義などから西軍についた決断に焦点を当てた。合戦の戦略面を紹介する第2章では、これまで一般向けに公開されることの少なかった西軍の盟主、毛利輝元の書状の写しなどを並べた。輝元は吉継に戦況を伝えるとともに「油断なく備えてください」と呼び掛けるなど戦の緊迫感が伝わる。

「吉継の覚悟」と題した第3章では「もとより命は捨てている」など、軍記が伝える吉継の「覚悟の言葉」をパネルで掲示。第4章では真田信繁が活躍した大坂夏の陣(1615年)で、吉継の息子も力を貸したことが分かる陣形図なども展示し、大河ドラマとのつながりを紹介している。

文字史料が多いことを踏まえ主な古文書や軍記には現代語訳をつけた。絵図史料としては同館が所蔵する「関ケ原合戦図屏風(びょうぶ)」があり、病のため顔を頭巾で覆った姿で手にやりを握り、家臣と向き合っている場面を紹介している。

外岡慎一郎館長は「吉継の人物像を多面的に知ってもらい、子どもたち世代にもその志が伝われば」と話していた。

展示は9月4日まで。7月30日、8月11、28日にはギャラリートークがある。入館料は一般300円、高校生以下無料。月曜休館。

8月20日には特別企画として、市きらめきみなと館で、滋賀県長浜市の長浜城歴史博物館長と外岡館長の対談もある。

問い合わせは敦賀市立博物館=電話0770(25)7033。

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