マニア向け旅行にも安倍バブル波及

ターゲットは団塊「完全定年」

景気回復の最後に支出が拡大し、景気後退の最初に支出がカットされるといわれる旅行商品。このところの株高による資産効果で富裕層やシニア層を中心に財布のヒモが緩んでくれば、国内旅行・海外旅行ともに好影響が波及してくるのではないかとの期待が、旅行業界でも高まっている。

大学教授やリタイア層など、成熟した旅行者向けに海外旅行を企画販売するユーラシア旅行社にとっても、景況感の好転は追い風だ。ただし同社は、一般的なツアー旅行商品よりも好景気の波及が遅く、しかも細くゆっくり動き出す“マニアック”な旅行商品を主力としている。

中国での反日デモやアルジェ人質事件など、足元で相次いだ海外での災害や紛争激化は渡航意欲に水を差すため、悩みの種だ。それでも今2013年9月期は、東日本大震災の影響で落ち込んだツアー客の回復傾向が持続しており、ユーラシア旅行社の業績にもそれなりの好影響を及ぼしている。

観光地や土産物店は回らない“大人の修学旅行”

ユーラシア旅行社は、旅慣れた旅行者向けの添乗員付きオリジナルツアー企画・販売が売り物。遺跡や自然、伝統文化、芸術をキーワードに、ツアーもオリジナル色を前面に打ち出している。

大手旅行代理店にありがちな、観光地や土産物屋を回る、といった従来型企画旅行とは差別化し、企画から添乗まで原則、子会社社員が一貫して担当する。会員向け月刊誌「ユーラシアニュース」で記事による観光案内を中心に商品を訴求、得意顧客比率が高くリピーターが多くなる傾向がある。

次ページ観光というより“修学旅行”
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