プロ直伝、宅飲み用「安うまワイン」の選抜術 コンビニ&スーパーで「絶対ハズさない」1本

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まず、スパークリング。 「モエ・エ・シャンドン」などの有名なものは予算オーバーですが、「カヴァ(cava)」と書いてあるものなら、1000円前半からいいものがあります。

「カヴァ」はスペイン語で、「瓶内二次発酵しているスパークリングワイン」という意味が込められています。簡単に言えば、炭酸がしっかり溶け込むよう、「シャンパンと同じつくり方をしたスペイン産のスパークリングワイン」だということです。予算2000円以内でスパークリングワインを選ぶのであれば、「カヴァ」で決まりです!

飲み慣れている人が多い席では、この点に注意

続いて白ワイン。白ワインを選ぶときは、普段あまりワインを飲まない人がいるなら「リースリング」を探します。クセがなく、嫌いな人が少ないのです。シュッとした細長いボトルが特徴的なので、まずは形で探してみてください。品種を「女の子」にたとえて説明した回でもお伝えしましたが、リースリングは甘口から辛口まで幅が広いツンデレ女子。女性が多い会であれば「甘口」と書いてあるものを選びましょう。

年輩の方やワインを飲み慣れている人が多そうな会だったら、少し予算をオーバーして 3000円以上のフランスワインに手を出したほうがいいかもしれません。というのも、 まだまだ年輩の方には「チリワインなんて三流!」という先入観を持っている方も多いからです。

無難なところでは、フランス産のシャルドネ。あるいは、ニューワールドにしては少し値段が上がりますが、3000円程度のニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは、ほぼ間違いなくおいしいでしょう。

とはいえ、最近とくに輸入食品店では目効きがバイヤーを務めているため、1000円代でも大外しすることはあまりなくなってきています。必要以上に不安がることはありません。

次は、赤ワインです。飲み慣れていない人がいるなら、ピノ・ノワールあたりがオススメ。飲み慣れていない人はだいたい渋味が苦手ですから、香りが華やかでスルスル飲めるワインを選びます。フランス産の安ワインにはハズレが多いので、コスパのいいカリフォルニアのピノ・ノワールはいかがでしょうか。

飲み慣れている人が多い会であれば、逆に渋みがたっぷりのカヴェルネやメルローなどを。コスパ重視でいくのなら、フランスやイタリアなどの旧世界を避けて、チリ、アルゼンチン、オーストラリアなどニューワールドのものを選びましょう。うまくいけば、予算3000円で2本買えるかもしれません。

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