シャープ、“病み上がり”の黒字転換

肝心の液晶は赤字拡大の余地も

12年10~12月期は5四半期ぶりの黒字転換したシャープ。

だが、その中身を診断してみれば、液晶を中心とした不採算事業で、12年7~9月期(第2四半期)までに不良在庫を処分したり、工場など設備の除却・減損を進めたことによる「構造改革」効果が大半を占める。“病み上がり”からの本格回復は、来期以降に持ち越されそうだ。

シャープが2月1日に発表した12年4~12月期(9カ月分)の決算によると、売上高は1兆7824億円(前年同期比6.4%減)、営業赤字1662億円(前年同期は91億円の黒字)となった。希望退職を主とする構造改革費用の計上や繰延税金資産の取り崩しなどにより、最終赤字は4243億円(前年同期は2135億円の赤字)に達した。

10~12月はわずかながら黒字

12年10~12月期(第3四半期)の3カ月だけ見ると、売上高は6782億円(前年同期比15.1%増)、営業利益26億円(前年同期は237億円の赤字)と、5四半期ぶりの黒字転換を果たしたことになる。

奥田隆司社長は、「第3四半期は社内計画を上回る実績となり、営業黒字とすることができた」と黒字化したことを強調する。

ただ、液晶事業がそもそも苦戦していることに加えて、不良在庫を中心に棚卸評価損300億円を原価計上したこともあり、今13年3月期の通期では、やはり大幅な営業赤字は免れない見通しだ。

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